中国開放!?

白紙運動を睨みながら対コロナ政策で大きな舵を切った中国政府は海外から中国本土に入る際に義務付けているホテルでの強制隔離を2023年1月8日から撤廃すると発表。中国人の海外旅行についても「秩序を持って回復させる」と説明し、正常化をめざす方針を打ち出した。

これを受け日本政府は中国からの入国者・帰国者に対し入国前の検査を義務化し、陽性結果が出た者については7日間の強制隔離を実施する旨を決定した。この措置は12月30日午前0時から実施される。中国からの出国者が増えるであろう1月8日以前に今回の対策を開始するのはなかなか良い。(と言うかこれが普通か)

1日の新規感染者数が数百万人とも言われる今のタイミングで海外旅行を容認するとは周辺国からすると誠に迷惑な話だ。報道にもあるように是非「秩序を持った回復」を切望する。

中国では毎年春節前後に億単位の人が里帰りのために移動する。一説によるとその数なんと延べ30億人。過去2年は厳しい隔離政策のもと移動が厳しく制限されてきたため大多数の人民は帰郷ができていなかった。ようやく規制が緩和された今、来年1月20日過ぎの春節に向けて再び大移動が始まる。今すでに猛威を奮っている感染拡大が更にスピードを早めながら中国全土に拡がるであろうことは容易に想像できる。

毎年春節には故郷に戻るため数億人の大移動がある。2023年春節前後の人民大移動で感染の再拡大は必至

中国政府はこの機会を集団免疫を手っ取り早く獲得するチャンスだと考えているのかも知れない。
2月いっぱいでピークをやり過ごすことができれば3月の全国人民代表会議(全人代)の頃には一旦収束に向かっているという考えなのだろうか?

今回の発表があってから中国国内の旅行関連サイトへのアクセスが急激に増加したという報道もあり、足掛け3年に渡り閉じ込められてきた人民の皆さんは旅行に出る気満々の様子。日本政府はもう少し厳しい措置を講じても良いのではないかと思った。

これから春節にかけてはかなり気を使いながら移動した方が良さそう・・・・。

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