今年の漢字は『戦』

今年の漢字は『』だそうです。

COVID-19との戦い、ウクライナの戦い、嫁との戦い、みなさんそれぞれの戦いがあることでしょう。
私は歳のせいで上がらなくなってきた肩との戦いの始まった年でした(笑)

昭和の大戦に敗れた日本は戦争を放棄し軍隊さえ持たない事を憲法に明記した。

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

自衛隊の名のもとに軍事力を持つ自衛組織を有しておりその任務は専守防衛のみ。つまり自ら他国を武力で侵略することはありません。

防衛白書によると2022年3月現在で約23万人が自衛隊員として日々国防に勤しんでいる。頭が下がる。
同時期の日本の人口は1億2526万人なので人口の0.1%が自衛官ということになる。

区分陸上自衛隊海上自衛隊航空自衛隊統合幕僚監部等合計
定員150,59045,30746,9284,329247,514
現員139,62043,43543,7203,979230,574
充足率(%)92.795.993.291.993.4

数だけで見ると頼りなさげに見えるが装備などを含めた総合力で言えば米国、ロシア、中国、インドに続いて第5番目という優等生らしい。これだけの戦力を防衛だけに向けるのだから大したもんである。

私が小さい頃は交番や役所の掲示板に自衛官募集のポスターをよく見かけたものだが今はどうなんだろう?
日本と海外を行ったり来たりという生活が長くそういった場所を訪れることも少ないし、たま〜に交番の前を通ってもしげしげと掲示物を眺めることがないのでよくわからない。昔ほど躍起になって募集をしていることは無くなったのではないだろうか?上の表を見ても充足率は90%を超えているし。

少し話はそれるが昔の自衛官募集のポスターを探していたら現代の自衛官募集ポスターも目にとまった。アニメ絵のポスターもあったりして少し驚いた。自衛隊がコンテスト的なものを企画して美術学校の生徒が応募している作品のようだ。これらが実際に自衛隊の求人ポスターとして使われているのかどうかは知らないが、昔の堅苦しいイメージを払拭しつつ人集めをしようと努力している様子は伺われる。

話を元に戻す。

2022年2月ロシアがウクライナに武力侵攻した。

2014年のロシアによるクリミア統合からこっちウクライナ始め各国はロシアの次の一手について警戒してきたが悪い予感は現実のものとなった。

当初の下馬評では数日で制圧されると見られていたウクライナは予想以上の抵抗を見せ侵攻開始以来10カ月を経た今でも優劣つけ難い様相を見せている。

ゼレンスキー大統領は世界各国に向け武器の供与と資金援助を呼びかけ多くの国が莫大な援助を続けている。
Tシャツ姿で国連でオンラインスピーチを行ったり、日本の国会でも自国の窮状を訴えながらロシアへの抵抗を今でも果敢に続けている。

ロシア軍の実力が考えられていたよりもポンコツだったせいもあるだろうが、ゼレンスキー大統領のクレクレ外交が今のウクライナを救っていると言っても過言ではないだろう。
もちろんウクライナ国民の頑張りも忘れてはいけない。

こういう流れを日々ニュースで眺めながら思った。

米国に尻尾を振り続けて担保された国防と、ウクライナのように立ち振る舞うのではどちらが今の御時勢に相応しいのだろうかと。答えはわからない。小さい頃母親によく言われたように「よそはよそ、うちはうち」という一言では言い表せない事情もある。米国は過去から現在に至るまで世界トップの経済・軍事大国でその発言力、行動力は他の追随を許さないように見える。

しかしいつまでも米国とはパートナーであると言いつつ実際はあらゆる場面で尻尾を振り振りその傘の下に甘んじていて良いのだろうか?

北朝鮮がせっせと発射するミサイルも脅威になってきたことがあり数日前から岸田首相がこれから数年に渡り防衛費として50兆円を超える予算をあてると発言する報道が紙面、ニュースを賑わせている。そのために増税も必要だと明言している。新聞などでは防衛費造成なんて言葉も生まれているようだ。河野太郎が突然撤回したミサイル迎撃システムの件で米国から叱られたのも理由のひとつかも知れないが、やる必要があればやれば良い。

但しバランスが大事。国民に無理な税金を課してまで過大装備する必要は無い。防衛費増税は最低限にして足りない部分は自らゼレンスキー大統領を見倣ってクレクレ外交すれば良い。これまで他国に対してどれだけの経済援助を行って来たのだ?嫌だとは言わせるな!Tシャツ姿でお願いしてもあれだけ集まるのだ、御自慢の仕立ての良いスーツを着てお願いすればもっと集まるだろう。根性見せろ。

共同開発することによって開発コストを分散しより低いコストで優れた性能の戦闘機が開発できるらしい。
まだ正確な数字はわからないかも知れないがどれくらいのコストメリットがあるのか知りたいものだ。
あと米国メーカーの戦闘機買わなくても叱られない?なんだか今回の防衛費増税、ここら辺とリンクしているようにも思えるのは気のせいか・・・。(笑)

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