VAIOを素人が修理したお話

同僚のVAIO (VJS132C11L) の調子が悪くなった。

起動すると1分と経たないうちに落ちてしまう。再度電源を入れると起動するもののまたすぐに落ちてしまう。

私のところに来てどうにかしてくれと・・・。来られても困るんだけど・・・・。
仕方ないのでちょっとの間預かってチェックしてみることにした。

起動画面に表示されるバッテリー残量を示すアイコンはほぼ満タン。ACアダプタを接続しておくと起動中のアイコンにコンセントマークがあるので電池、電源周りは問題なさそうな雰囲気。

同じモデルの予備機があったので二台並べて起動の様子を比べてみた。
あまり違いは感じられないものの、左側にある排気口に耳を近づけてみると問題の無い予備VAIOからは微かにクーリングファンが作動する音が聞こえてくる。問題のある方からは・・・・・聞こえない。たぶんこれが原因かな。恐らく何らかの原因でクーリングファンが作動しておらずCPUの冷却が出来てない。起動後CPUの温度がある一定を越えるとシャットダウンするようになってるんだろうと予想。

ネットで同じような症例を探すとクーリングファンの掃除をしてやると問題が解決したってのがあった。
これだなということで早速開けてみた。分解の難易度判断はIFIXITが参考になる。分解途中に破壊してしまったとか、元に戻せないとかって話はよくあるので自信のないときは素直にメーカーなり専門業者に任せた方が無難。今回は比較的簡単そうだったのと急ぎの事情があったので事務所での緊急分解に踏み切った。(大袈裟やね)

裏側のネジを外したら、キーボードと本体が爪で嵌っているので隙間にプラスチックカードを差入れて少しずつずらしていくとパカっと開く。キーボードと基盤がフラットケーブルで繋がれているので注意。

起動ディスクはM.2 SSD、ドライバー一本で簡単に交換できる。
RAMはどうやら基盤に直付けらしく増設はできそうにない・・・・残念。

想像していたよりはキレイな中身。ファンを取り出してどんな感じか観察。
ふむふむ、さすがに羽に多少のホコリはのっているが作動を遮るほどのものではなかった。
ブロワーでほこりを飛ばしておいた。

テスターやらの気の利いた道具が手元にないのでこのファンユニットが電気的に生きているのか死んでいるのかわからん。道具があっても使えないけど(笑)
色々と考えた末に予備の完動品もパカッと開いて二台のファンユニットを交換してみることにした。

結果、調子の悪い方から取り出したファンユニットは調子の良い方では動く。調子の良い方のファンユニットは調子の悪い方では動かない。

はい、ファンユニットの問題ではなくて基盤周辺の問題であること確定。
私のスキルではこれ以上できることはない。そっ閉じ確定。

とりあえず調べた結果を同僚に伝えると明日締め切りで作らないといけない資料があるらしくPCが動かないと非常に困ると泣きそうな顔で私を観ている。知らんがな・・・。だから普段から大切なデータはバックアップとっておくように言っているのに・・・。

幸いどちらのVAIOも起動ディスクがM.2 SSDだったのでこれを載せ替えてしまえば予備機に同僚が使っていた環境が再現できるんじゃね?俺って天才とか考えながらサクッと交換。取り敢えず同僚の作業環境は別のボディで再現できた。結局は修理と言うかニコイチだったけど、取り敢えずはめでたしめでたし。

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