prologue 紅顔の美少年

A long time ago in a galaxy far,
far away….

まだインターネットも携帯電話も普及していない時代、ちょうどファックスがビジネス界隈で重宝がられ始めた時代、私はインド駐在を命じられました。確か1993年頃だったと記憶しています。もう30年近く前の話です。

駐在したのは当時まだボンベイと呼ばれていたムンバイ市でした。

当時日系エアラインでインドに就航していたのは確か日航のみでそれも成田〜デリー便しかなく当時関西ベースだった私は大阪伊丹空港からCATHAYを香港啓徳空港で乗り継いでボンベイへと赴いたのでした。

啓徳空港へのアプローチの際に機の窓から屋上で洗濯物を干しているおばさんが見えたのを覚えています。生活臭がプンプン漂うビル群をかすめるように高度を下げていく機体。手を伸ばせば届きそうな距離に思えました。啓徳空港と言えばパイロット泣かせの空港として有名だったようですが紅顔の美少年はインドへ向かう道すがらその片鱗を垣間見たわけです。

当時香港に駐在されておられた大先輩からインド駐在するなら行きしなに香港に寄りなさいと言って頂いたこともあり先輩のお宅に二泊ほどさせて頂きました。

インド行ったら食べれないだろうと朝から晩まで本場の広東料理を御馳走になったり日帰りでマカオに連れて行って頂いたりで結構お世話になりました。その時はまさか自分が9年も香港で暮らすようになるとは思ってもいませんでしたが・・・。

さて、次回からは紅顔の美少年だった私がネットも携帯電話もないインドで経験したことを少しずつお伝えしていこうと思います。乞うご期待!(笑)

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