WSL上のKaliにワードプレス(インストール編)
03-12-2022
先日Win11にKaliをインストールしたことは先日報告した通りだが、このKali環境にワードプレスをインストールして神戸のサーバーでホストしているワードプレスのミラーが手元にあれば記事原稿のドラフト作成とか、新しいプラグインの動作確認とか出来て幸せになれるのではないかと試してみた。
インストールの流れはこんな感じで、作業はすべてWin11のWSLで動いているKali Linux上で行います
やることは基本的にネット上のサーバーにインストールする場合と同じです。
- PHPのインストール
- PHP本体のインストール
- 必要なモジュールのインストール
- Apache2のインストール
- Apache2本体のインストール
- パーマリンクを機能させるための設定作業
- データベースのインストール
- mariadb-serverのインストール
- データベースの作成と設定
- ワードプレスのインストール
1.PHPのインストール
# 本体のインストール
sudo apt install php
ワードプレスを動かすうえで必須になるモジュールがいくつかあるのでそれらを追加します。
詳細はこちらの記事でまとめてあるのでご参考に。
# 必須モジュールを一気にインストール
sudo apt install php-curl php-mbstring php-mysql php-xml php-zip imagemagick -y
2. Apache2のインストール
# apache本体のインストール
sudo apt install apache2 -y
apcheのインストールが完了したら以下の設定をやっておく。
これを忘れるとワードプレス内でリンクがうまく動作しない。
sudo a2enmod rewrite
# /etc/apache2/apache2.confを編集。
sudo nano /etc/apache2/apache2.conf
<Directory /var/www/>
Options Indexes FollowSymLinks
AllowOverride <mark>All</mark>
Require all granted
</Directory>
3. データベースのインストールと設定
データベースはMariaDBを使う。
特にこれじゃないとダメとかいう話ではなくて単に私がこれしか知らないから。
# mariadb-serviceのインストール
sudo apt install mariadb-server -y
インストールが完了したらmariadbを起動
# mariadbのスタートアップ登録と起動
sudo service mariadb enable
sudo service mariadb start
次にワードプレスで利用するデータベースを作成する
ここでは以下の前提で作成していますが、それぞれ任意の内容に変更してOKです。
データベース名 | wordpress |
ユーザー名 | hoge |
パスワード | hogehoge |
# mysql (= mariadb)を起動
sudo mysql
# ワードプレス用データベースの作成
MariaDB [(none)]> create database wordpress;
# データベースを使用するユーザーとパスワードの登録
MariaDB [(none)]> CREATE USER 'hoge'@'localhost' IDENTIFIED BY 'hogehoge';
MariaDB [(none)]> use mysql;
#ユーザー、パスワードなどの登録
MariaDB [mysql]> select user,password,plugin from user;
# 一旦終了して入りなおす
MariaDB [mysql]> exit
sudo mysql
# データベースwordpressにユーザーhogeをパスワードhogehogeで使えるよう権限を与える
MariaDB [(none)]> GRANT ALL on wordpress.* TO 'hoge'@'localhost' IDENTIFIED BY 'hogehoge';
# mysqlを抜けてapache2を再起動
MariaDB [(none)]> exit
sudo service apache2 restart
4. ワードプレスのインストール
# ワードプレスをインストールするディレクトリに移動
cd /var/www/html
# 中身を全部消去
sudo rm *
# ワードプレスの最新ファイルをダウンロード
sudo wget http://wordpress.org/latest.tar.gz
# ダウンロードしたファイルの解凍
sudo tar xzf latest.tar.gz
# 解凍されたファイルをすべて今居るフォルダ(/var/www/html)に移動
sudo mv wordpress/* .
# ダウンロードしたファイルの削除
sudo rm -rf wordpress latest.tar.gz
# 現在のフォルダ内のすべてのファイル・フォルダにwww-data(=apache)所有権付与
sudo chown -R www-data: .
# apache2再起動
sudo service apache2 restart
お疲れさまでした!
ここまでくればあとはブラウザを開いて http://localhost/wp-admin にアクセスすればワードプレスのインストーラが起動するはずです。先程登録したデータベースのユーザー名、パスワードを使って先に進めればOKです。
今回はワードプレスのインストールまでを紹介しました。
このあとWSLで稼働しているLinuxが故のちょっとした問題が発覚するのですがそれについてはまた次回に・・
つづく